スワップポイントを貯めていくうえで、買うタイミング(時期)というものは大して気にするような事でもないかも知れませんが、少しでもお得な取引をしたいものですね!
為替相場は日単位、週単位、月単位、年単位で大きく変化する断面がありますので、その変化を利用して少しでもお得な取引が出来るように、為替相場が変化するタイミングについて調べてみましたので参考にしてください。
一日の中で動く時間帯は?
為替相場の主戦場となる市場には、日本、欧州、米国の3つの市場があり、1日24時間の中で各市場を移りながら、それぞれの市場で盛り上がる時間帯があります。ここでは、市場の動きを分かりやすくするため、日本時間軸で見ていきます。
8:30 | 日本の経済指標発表がされる。月末のCPI(消費者物価指数)は注目材料の一つ。 |
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8:50 | 日本の経済指標発表される。特に日銀が発表する「短観」は注目。日銀短観は四半期に1回発表される。 |
9:00 | 東京市場の開場時刻。輸出や輸入企業が9時と同時にマーケットに参加する場合があり、その時に相場が動きやすい。 |
9:55頃 | 東京市場で、銀行がその日の公示レートの仲値を決定する時間。9時50分ごろから動きだし、輸出企業の決済が多いとドル売りに動きやすく輸入企業の決済が多いとドル買いに動きやすい。公示決定後も10時過ぎ頃までは、調整ポジションの売り買いが出やすく、相場が動きやすい。 |
10:30 | 豪州の経済指標発表時間。豪ドルに絡んだ通貨ペアが動く場合が多い。 |
15:00 | 東京オプションカット時間。東京市場のオプションの判定時間。15:00になる数分前から動きだす。 |
16:00~ | ロンドン午前8時フィキシング時間(Fixing time)。日本の公示決定のようにロンドンで基本価格を決める時間。日本の投資信託がこのフィキシング・レートを使うことがあるため、相場が動きやすい。 |
16:00~ 19:00 |
欧州、英国の経済指標発表時間。欧州、英国の経済指標が予想を大きく外れると、ポンドやユーロを中心に大きく動く。 |
21:30~ | 米国経済指標発表時間。雇用統計やGDP(国内総生産)など米国の主要経済指標はこの時間に発表される。予想を大きく外れると、ドルに対してすべての通貨が動くので最も注目される時間となる。 |
23:00 | 米国の経済指標は、23:00頃までに殆どの指標が発表されるため、21:00~23:00の時間帯は相場がよく動く。 |
0:00 | ロンドン午後4時フィキシング時間。実感的には、ロンドン午前8時のフィキシングタイムよりよく動く。これで、マーケットはしばらく休憩する。おそらくロンドン市場のディーラーは、大半が帰宅すると思われる。 |
3:00~ 4:00 |
シカゴ先物市場の取引清算に合わせ、相場が動きやすい時間帯になる。 |
6:00 | ニューヨーク取引時間終了。 |
一日の市場の動きは、東京市場で午前8時半から10時、欧州市場で午後4時から7時。ニューヨーク市場で午後9時半から12時が相場の動く中心時間帯となります。最も動くのは欧州の午後とニューヨークの午前が重なる午後9時半から12時の間になります。(全て東京時間、冬時間の場合は1時間後倒しとなります)
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一週間の中で動く時間帯は?
では、次に一週間の中での動きについて見ていきたいと思います。
殆どの週において、週初めに作ったポジションを週末に閉めるという動きがあります。つまり、月曜日にその週の高値(安値)をつけ、金曜日にその週の安値(高値)をつけるという動きになります。
また時々、三日ひと相場なのか分かりませんが、水曜日あたりに反対方向の動きが出る時があります。
輸出や輸入の実需の動きで見ると、月曜日、つまり週初めに動きが出やすいということもあります。恐らく月曜日に社内会議で先週の動きと今週の予想や売買戦略が議論され、月曜日の公示タイム以降に実行されているからだと思われます。
これらの動きは基本形であり、いつもそのように動くということではありませんが知ってて損はないと思います。
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一か月の中で動く時間帯は?
毎月、最も注目すべきは、第1金曜日に発表される米国の雇用統計(日本時間午後9時30分)になります。世界中がその月の相場のトレンドを為替のみならず、株、債券、商品と全てにわたって方向付けする要因となっています。米経済指標の中で次に注目される住宅関連指標は月の下旬に発表されます。
第一週
RBA、ECB、BOEなど主要中央銀行の金融政策委員会が開催
・RBA:Reserve Bank of Australia(オーストラリア準備銀行の略)
原則、毎月第1火曜日に開催(日本時間午後12時30分)
・ECB:European Central Bank(欧州中央銀行の略)
原則2週間に1回開催、その月の1回目の理事会(原則第1木曜日)で金融政策を決定(日本時間午後8時45分)
・BOE:Bank of England(英国中央銀行の略)
原則第1水曜、木曜の2日間開催(日本時間木曜日午後8時に発表)
不定期
FRBと日銀は、特に曜日が定まれておらず、不定期ですが事前に開催日を公表します。
・FRB:約1カ月半に1回(年8回)前年終わりに翌年の開催日を公表
・日銀:原則月2回開催。決定発表時間は定まっておらず、平均午後1時前後
更に、BOE、FRB、日銀は金融政策員会の数週間後に議事録を発表します。この議事録の内容によっては相場が動くときがあるので、マーケットでは注目されています。
5、10日や月末
・5日、10日決済
日本の商慣習でその月の5や10のつく日に、つまり5日毎に決済が行われるという商慣習があります。一般的には輸入決済が多い。従って、公示タイム(午前10時前)にかけてドル買いが出やすくなります。
・投信設定
外貨型投信の設定が月初や月末近くになると多くみられ、設定額が大型だと相場が動くことがありますが、公募が大型で
も応募が少ない場合もあるので注意が必要です。設定日は事前に分かります。
・月末
輸出や輸入の実需では、月末で取引される決済が多く、月末の公示タイムは大きく動く時があります。ドル円の取引は、通常2営業日後渡なので(これをスポット取引といいます)、月末の2営業日前から注意が必要。また、半期末や年度末の月末は、更に大きく動く時があります。10年に一度ぐらい、3月31日に非常に大きく動く時があるので、3月31日は要注意日というのが経験則です。
四半期の中で動く時間帯は?
四半期の中でよく注目されるのが、外債の利金と配当の円替えです(ドル売り円高要因)。2月、5月、8月、11月の各15日に集中しており、これも数日前から出やすくなります。
四半期末 | 外国の企業やファンド・機関投資家は、四半期決算を重視するところが多いため、3,6,9,12の各月末近くになると相場が動きやすくなります。特に、利食いなどが多くみられるため、それまでのトレンドの反対に動くことが多いようです。 |
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15日 | ヘッジファンドの解約ルールで45日前ルールというのがありまして、解約したければ、その45日前までに連絡が必要というルールです。
特に1年の決算である11月や12月決算(11月決算も多い)の45日前、10月15日や11月15日は要注意日。これまであまり意識されていなかったのですが、リーマンショックの時に相場が大きく揺れ、利食いだけでなく損切りの解約が多く出たことから注目されるようになってきました。 通常はあまり意識されませんが、相場が大きく揺れると、この話が出やすくなりますので要注意です。 |
第4四半期 | 四半期の中で一番注目されるのは第4四半期です。大恐慌やブラックマンデーがあった10月があり、その年のすべての成績、着地が意識される四半期。例えば、それまで成績が振るわなかったファンドなどは、クリスマスまでに最後の一勝負に出てくることも考えられます。 |
年度や年の中で動く時間帯は?
1月は、「年始め」ということで一気に相場が動くことがあります。5月は小康状態が続き、夏場に向けて盛り上がり、9,10月は波乱の月。そして11月下旬からクリスマスモードに入り、12月は閑散というのが基本的な流れです。それでは次に「気になる月」を見ていきます。
3月 | 3月31日の期末日の数日前から相場が動きやすくなります。年度末はドル買い需要が多いなどとよく言われますが、一概には言えません。それは、期末絡みの特殊玉や決算絡みの調整売買など特殊要因が多く、相場が翻弄されやすいためです。
但し、ここ数年は輸入が増えているため(貿易赤字傾向)ドル買いには注意したほうが良いと言えます。繰り返しますが、特に3月31日は要注意日。さらに午前10時前の公示レート発表前後は要注意時間帯です。 |
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5月 | 株の世界では「Sell in May」という格言があり、5月は売り逃げろと言われています。為替の世界では、ゴールデンウイークの時に動くことが多いと言われています。 |
8月 | なんとなくいやな月のようです。特にお盆休みに大きな事件が起こるという印象があります。もちろん、毎年ではないので何とも言えませんが…。 ・1971年8月15日:ニクソン・ショック・ドルと金との兌換停止を宣言 ・1990年8月 2日:イラクのクウェート侵攻 ・1998年8月17日:ロシアのデフォルト (対外債務の支払い停止) ・2007年8月 9日:リーマン・ショックの前年のパリバショック |
9月 | 通貨大乱の月と言われており、為替の世界では最も警戒する月に当たります。 ・1985年9月22日:プラザ合意 一気にドル安調整が進み、翌日1日で240円台から20円の円高になりました。 ・1992年:ポンド危機 9月を通してポンドはジョージ・ソロスに売り浴びせられ、イングランド銀行の介入にも関わらず、9月17日にポンドはERM(欧州為替相場メカニズム)を脱退し変動相場制に移行。この日はブラックウェンズデー(暗黒の水曜日)と呼ばれ、ジョージ・ソロスは「イングランド銀行を破産させた男」として一躍有名になりました。 ・2008年9月15日:リーマン・ショック リーマンブラザーズの破綻をきっかけに世界金融危機に。私も株でかなり損をした記憶があります。 ・2013年 特に大きな波乱はなかったですが、米国のFOMCで金融緩和縮小が期待されていましたが、予想外の縮小見送りの結果、ドル安になりました。 |
10月 | 株の世界では、1929年10月24日のNY株の大暴落(暗黒の木曜日 ブラック・サーズデー)が記憶されており、大警戒の月です。 ・1987年10月19日 ブラック・マンデー(暗黒の月曜日) 1929年の暗黒の木曜日を上回るNY株の大暴落。翌日の東京株式市場は、全面安のストップ安に。為替のディーラーもただ見ているだけで何もできない状況だったそうです。 ・1998年 ドリームチームと呼ばれたヘッジファンドLTCMがロシア危機をきっかけに破綻し、ドル/円は2日間で20円の円高になりました。 ・2009年 10月のギリシア政権交代をきっかけに財政赤字がふくらむことが明らかとなり、ギリシア危機から欧州債務問題に発展しました。 |
11月 | 11月の米国感謝祭( Thanksgiving Day 第4木曜日)からクリスマス・モードに入るため、1年の閉めはそれまで。11月15日は前述したヘッジファンド解約の45日前ルール(12月決算ベース)にあたるため要注意日です。 |
12月 | クリスマス・モードは強まり、超閑散相場となる日が続きます。12月25日は世界的に相場が休む日。全く流動性がなくなるため、あまり大きくポジションを持つと悪いコストでの決済となるため要注意です。12月31日は、平日であれば相場は動いています。1月は、世界的には2日から相場が動きます。 |
上記のように、9月、10月は、株や為替で不穏な動きが出やすく、またここ数年は欧州において、秋から問題が発生し始める傾向があり、要注意の季節です。
[box04 title="最後に"] 長々と説明してきましたが、スワップポイントで稼ぐには時間がかかります。早く貯めようとして、高レバレッジにすると8~10月の要注意時期にロスカット!されないように気を付けていきましょう。
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