
こんなお悩みにお答えします。
✓本記事の内容
・柴犬の飼い方
・かかりやすい病気
ビションフリーゼを飼うようになってから犬への愛着が生まれ、現在はミックス犬のポメプーと一緒に暮らしています。

今回は、柴犬の種類と性格や飼い方、かかりやすい病気について解説します。
柴犬と一緒に楽しく暮らしていくうえで、知っておいたほうが為になると思いますのでチェックしてみてください。
それでは本題に入ります。
柴犬の種類と性格
まずは柴犬のプロフィールからご紹介していきましょう。
プロフィール
名 前:柴犬
原産国:日本
起 源:遺伝的には古代犬種の一つ
体 重:8~10kg
体 高:33~43cm
毛 色:赤、オレンジ、黄色、ゴマ、黒と黄褐色、または白
被 毛:ダブルコート
寿 命:12~15年
その他:天然記念物に登録
日本の天然記念物に登録されている犬種は全部で7犬種で、現存しているのは柴犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海道犬の6犬種と、すでに純血種が絶えている越の犬になります。

柴犬は、もともと日本海側の山岳地帯で狩猟犬として飼われてて、地域によって少しずつ種類が違っていたようです。
それが、戦前の明治期に欧米から日本へ洋犬が続々と輸入されたことで、日本犬と洋犬との交配が広がっていった結果、日本犬が激減し絶滅の危機を迎えます。
この危機を乗り越えるため「日本犬の特質を後世に残す」という目的で、1928年に「日本犬保存会」を設立して各地で柴犬の保存に努めてきた結果、現時点において4種類の柴犬が生存しています。
4種類の柴犬の特徴と性格
4種類の柴犬とは、「信州柴犬、美濃柴犬、山陰柴犬、縄文柴犬」になります。
さっそく、それぞれの違いについてご紹介します。
✓信州柴犬
お散歩している姿をよく見かけると思いますが、実は、日本で飼われている殆どの柴犬は信州柴犬なんです。
ペットショップで販売されている柴犬も信州柴犬になります。

信州柴犬は、もともとは長野や群馬周辺の山間部で狩猟犬として活躍していた「地柴」の一種なんです。
「地柴」とは、日本各地に存在する地域固有の柴犬のことで、信州柴のほかに美濃柴、山陰柴などがいます。
この信州柴犬は、柴犬の語源が信州地方の柴村にあるのではという説もあるほど、柴犬のルーツとなる犬だそうです。
信州柴犬の性格は、飼い主さんに従順ないっぽうで、一歩外に出れば周囲に対して警戒心を持ち他人にはあまりなつかない性格です。
中には、飼い主さん以外の家族にすらなつかないコもいます。これぞ柴犬という性格ですよね。
✓美濃柴犬

出典:https://dog-japan.net/
緋赤と呼ばれる美しい赤毛をまとっているのが他の柴犬にはない魅力のひとつ。
また、狩猟犬として飼育されていた柴犬の特性を最も強く受け継いでて、狩猟犬としても非常に優秀だそうです。
ただ、近年は個体数が減ってきてて、地元の愛好家や保存会の努力によって現在は約200頭ほどの飼育頭数に。
性格は、柴犬らしく主人に忠実で賢く、個体差によって多少神経質なところもありますが、柴犬の中ではフレンドリーな気質を持ち、遊び好きでとても飼いやすいとされています。
✓山陰柴犬

出典:出雲南部の里山情報
「太刀尾」と呼ばれる尾を巻きあげない柴犬が多いほか、耳が小さく上方についているのが特徴です。
山陰地方に古くから根付いた地柴で、弥生時代・古墳時代に、朝鮮半島から入ってきた人が連れてきた弥生犬が祖先と考えられています。
無駄吠えが少ないのが山陰柴犬の特徴で、吠える時も力強い低い声で吠えます。
飼い主さんにとても従順ですが、控え目な性格なのも特徴です。それゆえに感情の表現が少し物足りなく感じるかもしれません。
うれしい時も尻尾を数回振る程度でとても控えめなので、飼い主さんが敏感に感情を読み取ることが大切です。
✓縄文柴犬

Owner walk with dog in park
すでに絶滅した日本犬の先祖といわれる縄文犬を、復元しようと改良された柴犬です。
また、「縄文柴犬」という名は研究する上で区分として名付けたもので地柴ではありません。
特徴は、長い足に面長の顔で何となく狼っぽく見える所とくるりと巻いた尾にあります。

性格は、現在の一般的な柴犬の性格をより顕著にしたような性格といえば分かりやすいかもしれません。
一般的な柴犬の性格の大きな特徴として飼い主さんへの従順さと他人への警戒心が挙げられますが、縄文柴犬はそれよりもさらに鋭い警戒心を持っているため、農園を守るガードドッグの役割を任されているコもいます。
縄文柴犬が警備をしているある栗農園では、ここ10年ほどクマの被害を受けていないという報告もあります。
この事実からも、縄文柴犬がいかに優秀な警備犬であるかが分かりますよね。
この縄文柴犬は一般市場には流通していない貴重な生き物です。
飼ってみたいと思う方は、NPO法人縄文柴犬研究センターに里親希望の提出が必要です。
他にも色んな手続きが必要ですので、詳しくはここをクリックしてホームページにアクセスしてみてください。
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柴犬の飼い方
柴犬といえば番犬として外で飼われている方が多いと思いますが、最近では室内でペットとして飼われる方も多く、ペットの人気ランキングでも2位になるほどです。
ここでは、室内で飼う際のポイントをご紹介していきたいと思います。
✓抜け毛対策は万全に
柴犬の被毛は固く短めなので毛玉ができることはありませんが、抜け毛が多い犬種です。
春と秋の換毛期には「こんなに抜けて大丈夫なん?」と不安になるほどの毛が抜けます。
この時期に柴犬の手入れをサボると、病気や不調の原因にもなりかねません。
ブラッシングを怠ると、抜けた毛が他の毛と絡まって皮膚の表面に残ってしまいます。この状態を放っておくと、夏は熱がこもって熱中症の原因になったり、冬は湿気が溜まって皮膚病を引き起こすことがあります。
皮膚に異常を感じると犬は体を舐めます。その毛が胃に溜まって排泄されないと、腸閉塞といった恐ろしい病気につながってきますので気をつける必要があります。
また、犬の抜け毛を掃除せず放っていると、人間にとってもアレルギーの原因になることがあります。
換毛期は出来る限り毎日ブラッシングして、柴犬の抜け毛が散らばらないようにしましょう。
抜け毛を一掃する方法としてシャンプーも有効。皮膚を清潔に保てるので適度なシャンプーは抜け毛以外にも効果的です。
ただし、シャンプーのやりすぎは皮膚の油分を奪い、逆に皮膚のかゆみやフケが増えることがありますので、月に2回までに抑えましょう。
抜け毛のお掃除をするときは、ほうきだと抜け毛やホコリを巻き上げてしまうので、掃除機やフロア用のワイパー、粘着シートなども利用すると便利です。
また、電化製品のファンやフィルターに、抜け毛が絡まったりくっついたりして故障の原因にもなりますので要チェックです。
✓柴犬だけのスペースを作る
犬用のハウス(サークル)を用意してあげてください。
柴犬は警戒心や縄張り意識が強いので飼い主がいれば安心して過ごせますが、留守番させられているときは「自分が警戒しないと」という気持ちになります。
その際、家の中を自由に歩き回れるのであれば、柴犬が警戒する範囲は家全体。いつ外敵が襲ってくるかわからない広いスペースでは安心できずに気疲れしてストレスも溜まってしまいます。
留守番させるときはハウスに入れ、柴犬のテリトリーで過ごせるようにしましょう。
もし、留守中の愛犬の行動が気になる場合は、離れていても愛犬の行動を見守ることが出来るドッグカメラFurboをセットしてみては?詳しくは下の記事で紹介していますのでチェックしてみてください。
ドッグカメラFurboが留守中のペットといつでも繋がる凄さとは?
✓朝晩の散歩は欠かさずに
ご存知の通り、柴犬はもともと狩猟犬として飼われてきたこともあって、小型犬の中でも運動量の多い犬。
なので、毎日の散歩は当然のことですが、この他に定期的に全力で走る機会も必要です。
運動不足によってストレスが溜まったり、ストレスを発散するために問題行動を起こす可能性があります。
できる限り、朝晩1回30分程度の散歩に連れて行ってください。
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かかりやすい病気
柴犬は我慢強い性格なので、少々痛くても飼い主さんを心配させまいと重症になるまで我慢してしまう一面があるため、病気にかかっても発見しにくい事があります。
異変に気付いたときには、かなり病気が進行していたというケースは珍しくありません。
そこで柴犬を飼っている飼い主さんは、病気をいち早く発見するために、柴犬がかかりやすい病気を知っておく必要があります。
特にかかりやすい病気は以下の3つ。
かかりやすい病気
・GM1ガングリオシドーシス
・膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
・アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)
1つずつ解説します。
GM1ガングリオシドーシス
原因は、遺伝子の異常により、生まれつき本来分解されなければいけない物質を分解する事ができず、脳や臓器に蓄積して様々な神経症状や運動失調を引き起こしてしまう病気です。
生後5~6ヶ月ほどで発症し、それぞれの症状は以下のとおりです。
・よく転ぶ
・頭が震えている
・同じ姿勢を長く保てない
などの症状が現れては消えるを繰り返します。
進行すると、バランス欠如、全身まひ、過剰反応(音や接触)、視力障碍、頭部~四肢~全身の筋緊張・痙攣などの症状が現れます。
発症して気付かず放っておくと1歳~1歳半年前後で死に至ってしまう恐ろしい病気です。
治療法は症状に合わせた対処治療のみで、有効的な治療方法は見つかっていません。
GM1ガングリオシドーシスの遺伝子を持つ母犬・父犬と交配をさせない事が唯一の予防法となります。
膝蓋骨脱臼
脱臼は関節のある部位であればどこでも起こる可能性がありますが、中でも犬に多いのが膝蓋骨脱臼です。「パテラ」とも言われます。
膝蓋骨とは、一般的に「膝のお皿」と呼ばれる部分のことです。
通常、膝蓋骨は大腿骨内にある「滑車溝」というくぼみにはまっているのですが、その溝から膝蓋骨が外れた状態を膝蓋骨脱臼と言います。
膝蓋骨脱臼には「外傷性」と「先天性」があって、外傷性は交通事故や高いところからの飛び降りや転倒などが原因で起こります。
先天性の場合は、生まれつき膝関節のまわりの筋肉や靭帯に異常があることが原因で、子犬のときから発症していることもあれば、発育にともなって発症してくることもあります。
運動などでしっかり筋肉をつければある程度予防できるとは思いますが、完全な予防は難しいのでジャンプさせないように室内を工夫したり、肥満にならないように食事の量やおやつのあげ過ぎに注意してください。
アトピー性皮膚炎
原因はアレルゲンが皮膚に接触する事で、皮膚が炎症を起こしアトピー性皮膚炎を発症させます。
遺伝的な要素関与があると言われていて、発症の多くは生後6ヵ月~3歳で発症し、主な症状はかゆみ、赤み、脱毛、発疹です。
症状が出やすい箇所は耳、脇、股、足の先、口、目の周りでかゆくて掻きむしった際にできた傷から細菌が感染した場合、症状が悪化する事もあります。
治療方法は、体に触れるアレルゲンとなっているものを除去する事が必要です。
主にハウスダストや花粉、カビが挙げられますので、まずは環境を整えアレルゲンを最小限に抑え、薬やシャンプー療法を行うなど、どのような治療方法を試すのか医師の判断が必要です。
治療は長期間かかる事もあるので飼い主さんの根気強さも必要になります。
アトピー性皮膚炎は、体質が関わっているため、予防が難しい皮膚炎です。発症したら、出来るだけ早めに病院へ行き獣医さんとの相談が必要になります。
まとめ
外飼いが主流だった柴犬も、今は室内犬として生きていかなくてはならない時代になってきました。
今回は、これから柴犬を飼うときの参考になればとの思いで、記事を書いてみました。
私自身、柴犬の魅力を理解することができて大変おもしろかったです!
この愛おしい柴犬を育てたいと思う飼い主を募集してますので、この記事をご覧になって興味を抱いた方は、ぜひご連絡ください。
お待ちしております。
今回は以上です。