
こんなお悩みにお答えします。
✓本記事の内容
・日頃から気をつけること
ビションフリーゼを飼うようになってから犬への愛着が生まれ、現在はミックス犬のポメプーと一緒に暮らしています。

今回は、愛犬が長生きするための秘訣について解説していきます。
愛犬が健康で長生きしてもらうために、飼い主として実践したほうが良いと思うことをまとめてみましたのでチェックしてみてください。
それでは本題に入ります。
長生きの秘訣とは
愛犬に少しでも長生きして欲しいと思うのは、飼い主の共通の願いですよね!
一般社団法人ペットフード協会が2020年に行った全国犬猫飼育実態調査によると、犬の平均寿命は、14.48歳ということが分かっています。
中でも超小型犬の寿命はトップの15.19歳! 平均を大きく超えていますね。
続いて中型犬が13.97歳で、中・大型犬は13.6歳でした。
ちなみに1980年の調査開始当時の犬の平均寿命は2.6歳ということですから約40年で約5.6倍も寿命が伸びたことになります。凄い勢いですね!(1980年当時のグラフはこちら)
ここまで犬の寿命が伸びた要因は、動物医学の進歩、栄養バランスの取れたドッグフードの普及、飼い方の変化などと言われていますが、この中で唯一、われわれ飼い主にしか出来ないことといえば「飼い方の変化」ですね!
ここでご紹介したい『愛犬を長生きさせる秘訣』とは以下の5つ。
長生きの秘訣
✔定期的な検診と予防
✔去勢と避妊
✔予防接種
✔遺伝子検査
✔年齢に合った食事の摂取
一つずつ解説していきます。
①定期的な検診と予防
愛犬に少しでも長く生きてもらうためには、定期的な検診と予防は欠かせません!
われわれ飼い主の義務だということを忘れずに!
私達人間は、定期的な健康診断をはじめ、痛むところがあれば病院に行って治療をうけることができますよね。
犬の場合、人間のように言葉を喋ることができないので「痛い・辛い」を伝えることが出来ない。
様子がおかしくなったり症状に現れた時には、すでにかなり進行している事が殆どなんです。
犬の病は気づきにくいものです。空振りでもいいので定期的に動物病院に連れていって健康状態であることを確認してあげてください。
定期検診で必ず診て欲しい項目は以下の5つです。
②胸部レントゲン検査(胸部超音波)
③尿検査
④腹部超音波検査
⑤全身血液検査
獣医さんによってまちまちかもしれませんが、超音波検査は必ず受けてくださいね。
臓器の異常をチェックするには、超音波検査は必須ですので。
定期検診は、年に2回の受診がオススメですが、これより多くても全然大丈夫です。
ここで気をつけていただきたいのは、定期検診を受けた直後でも愛犬の調子がいつもと違うと感じたときは、自分でかってに判断せず、かかりつけの獣医さんに診てもらうように心がけてください。

自分で病状を訴えられない犬の病気を、早期発見・早期治療するには、飼い主さんの観察力がとても大切になりますので、定期的な検診と予防を忘れないようにしてくださいね!
②去勢と避妊
去勢や避妊をすることで、以下の病気を未然に防いで長生きしてもらおうというものです。
✓乳腺腫瘍【メス】
メスの500頭に1頭の割合で発症するとされる乳腺にできる腫瘍。
発症の半分が悪性のガンになります。発症には性ホルモンの関わりが重要視されてて、初期発情前に避妊手術した場合の発生率が0.05%と極端に低く、1回発情後は6~8%、2回以降は25%くらいの発生率といわれます。
早めの避妊をお勧めされる理由はこういう理由からなんですね。
✓子宮蓄膿症【メス】
出産経験のない高齢のメスに見られる疾患。
子宮蓄膿症とは、子宮内に進入した細菌が増殖して膿がたまる病気です。
通常、膣粘膜は酸性に傾いているため細菌は進入できませんが、発情期になると卵巣からホルモンが分泌され、細菌感染による防御力が弱まって進入を許します。
避妊手術を行うことで、この病気の発症を予防できるとされます。
✓精巣腫瘍【オス】
精巣にできる腫瘍。
放っておくと大きくなっていくので早いうちに摘出する必要があります。
高齢になってからではリスクが高く生命の危険と重なってきますので、若いうちに去勢手術をして発症を防ぐようにしましょう。
✓前立腺肥大【オス】
前立腺が肥大して、進行することで組織内にすき間ができ、そこに体液や血液が溜まってしまう症状。
去勢していないオスが6~7歳以降になると発症しやすいと言われる病気です。
去勢や避妊をすることで愛犬が長生きする確率は上がりますが、その一方でその子の性格や体形に変化を与えてしまうケースもありますので、その辺りをどう考えて判断されるかは飼い主さん次第です。
③予防接種
愛犬を感染症から守るためには、予防接種は欠かせませんね。
ところで、犬の予防接種には大きく分けて2種類あるのはご存知でしょうか?
1つは接種が義務付けられている「狂犬病予防接種」と、もう一つは飼い主が任意で行うその他の感染症予防接種の「混合ワクチン」です。
もう少し詳しく解説していきます。
✓狂犬病予防接種(接種義務がある)
狂犬病は日本国内では1957年以降、発生した事例はありませんが、発症しても治療法がないため、ほぼ100%死に至るとても恐ろしい感染症です。
しかも犬だけでなく、猫やネズミ、そして人間などほとんどすべての哺乳類に感染する「人獣共通感染症」なのです。
日本での発症事例がなくても、中国や東南アジアでは年間100人以上が狂犬病で亡くなっているのが実情です。
海外からの観光客や、輸入された動物などが感染原因となる可能性もありますので、犬だけでなく人間やその他の哺乳類を守るためにも、必ず接種を受けるようにお願いします。
参考情報
ドッグランやペットホテルなど、複数の動物が集まる施設を利用する場合は、予防接種をしていないと利用を断られるケースが殆どですので、施設を利用する方はぜひ予防接種を受けておきましょう!
✓混合ワクチン(接種義務はない)
混合ワクチンは組み合わせによって、2種混合から11種混合まで種類があります。
致死率の高い感染症を防ぐワクチンを「コアワクチン」、居住地域や生育環境によって接種を推奨されているワクチンを「ノンコアワクチン」と言いいます。
ちなみにこれらワクチンは、全部で以下の11種類になります。
〔コアワクチン〕
①ジステンパーウイルス感染症
②アデノウイルスⅠ型感染症(犬伝染性肝炎)
③アデノウイルスⅡ型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
④パルボウイルス感染症
〔ノンコアワクチン〕
⑤パラインフルエンザ感染症
⑥コロナウイルス感染症
⑦レプトスピラ感染症コペンハーゲニー型(イクテロヘモラジー/黄疸出血型)
⑧レプトスピラ感染症カニコーラ型
⑨レプトスピラ感染症ヘブドマディス型
⑩レプトスピラ感染症オータムナリス型
⑪レプトスピラ感染症オーストラリス型
これらのワクチンの組み合わせについて、何種類混合のワクチンを接種すれば良いのかは一概には決められません。
室内犬なのか室外犬なのか、ドッグランなど多くの犬が集まる場所に行くことが多いか、海や山などに行くことが多いか、地域でその感染症が流行しているのか等など、様々な飼育環境によって何を接種するのかを判断する必要がありますので、お住いの地域の動物病院で流行している感染症などの情報を確認し、獣医師と相談した上で接種内容を決めてください。
④遺伝子検査
遺伝子検査は、疾患の発生リスクや体質・身体的特徴など「生まれながらに持つ体の情報」がわかるDNA検査です。
人間の世界では、事件捜査や親子判定などで行われるネガティブなイメージもありますが、医療の世界では、遺伝子情報から治療法を探るなど、広く活用されつつあります。
遺伝子検査を受けることで、犬種特有の病気にかかるリスクを事前に把握して、いざというときのための準備をしておきましょう。
最近では、病院に行かずにネットでお安く簡単に遺伝子検査ができる時代です。
とある遺伝子検査会社では、ペット遺伝子解析に実績がある「アニコム先進医療研究所株式会社」に依頼して低価格での提供を実現されています。
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⑤年齢に合った食事の摂取
人間も動物も一緒ですが、健康で長生きするには食べ物が深く関係しています。
愛犬の健康と長生きについて考える場合、フード選びや食生活について真剣に考えることはある意味、当然のことと言えますね!
まず、愛犬に与える基本的な食事については、普段から消化吸収のよい食べ物を与えるように意識してください。
そして、良質なタンパク質を摂取し、脂肪分の多いものは控えるようにしましょう。。
健康と長生きに肥満は大敵です。おやつの与えすぎにも注意をして、トレーニングなどでおやつを多めに与えた日は、その分のカロリーを差し引いた食事量に調整しましょう。
✓年齢に合わせた食事を!
愛犬の成長に合わせて必要な栄養素やカロリー量を調整しなければ、肥満や病気の原因になりかねません。以下を参考にしながら、愛犬に食事を与えていきましょう。
◆幼犬期
1歳くらいまでが成長期になります。体の基礎の部分を健康でしっかりした骨や筋肉をつくるために、多くのカロリーと栄養が必要となりますので、この時期に与えるフードとしては「子犬用」とされる高栄養フードを与えましょう。
◆成犬期
成長が落ち着いたら、できるだけ早く子犬用から成犬用に切り替えてください。
日々の必要なカロリー量が安定しはじめたときに高栄養フードを長く与え続けていると、肥満になってしまう可能性もありますのでしっかり対応してください。
成犬期は良質なタンパク質を摂取し、脂質と炭水化物は控えることをおすすめします。
栄養を取りすぎていないかは、定期的に体重を測ると安心ですね。
◆シニア期
この時期は、愛犬の老化に伴い、食べやすさを追求して「手作りご飯」にこだわる飼い主も多くいます。必要な栄養素しっかり摂れる、総合栄養食のドッグフード「シニア用」も人気です。
シニア期に入ると、内臓の機能が落ち、消化能力も低下しはじめます。消化・吸収しやすく、安全で高タンパクな食事を心がけましょう。
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日頃から気をつけること
愛犬のことを想う気持ちは同じでも、日頃の接し方には人それぞれ。
愛犬の何気ない行動も飼い主さんへのメッセージでもあります。言葉が言えない子だからこそ、われわれ飼い主は注視していなければいけません!
日頃からのスキンシップは必ず行うようにしたいものです。
✓日々の散歩でリフレッシュ
犬にとって散歩はストレスを発散する場でもあります。
「1回30分程度の散歩を朝夕2回」「1回15分程度の散歩を1日1回」など、犬種や体の大きさ、年齢によって、必要運動量は異なりますが、どの犬にとっても散歩は大切な運動時間です。
とはいえ、愛犬が散歩を嫌がるケースもあると思いますので、そのような場合は無理をさせず、その子の様子を見ながら適切に行いましょう。
✓拾い食いさせない
散歩の道中には煙草の吸殻をはじめ、木くずやプラゴミ、木の実など、人間からすれば『ゴミ』と言われるものが地面に沢山落ちていますね!
悪質ないたずらでは、おやつに毒を仕込んだものを落としているケースもあります。
人間から見れば汚いものでも、犬から見れば食べ物という認識しかありません。
だからこそ、飼い主さんの危機管理が非常に重要になってきますので、決して拾い食いをさせないように目を見張るようにお願いします。
✓人間が食べるものは与えない
犬に与えることを避けるべき食べ物が10個あります。
これらは深刻な健康上の問題を引き起こす可能性がありますので、決して与えることがないように家族の皆に知らせておきましょう!
◆1.人工甘味料
犬にとってキシリトールは有毒です。犬が誤って食べないように、キシリトールを含む製品を犬の届かないところに遠ざけておくことが重要です。
◆2.アルコール
人間とは異なり、犬の腎臓はアルコールを効果的に処理することができないため、医学的問題を引き起こす可能性がありますので、アルコールを与えないように。
◆3.アボカド
犬に害を及ぼす可能性があるのはアボカドの果肉ではなく、種や皮、葉です。これらにはパーシンと呼ばれる物質が含まれ、これが嘔吐や下痢を引き起こしますので与えないように。
◆4.カフェイン
カフェインは犬に有毒ではありませんが、人間に対するものと同じ効果があります。
犬が少しでもカフェインを摂ると、異常に活動的になり、身震いを始めるかもしれませんので与えないように。
◆5.チョコレート
チョコレートが犬に非常に有毒であることはいろんな文書に書かれています。
有毒とされる原因は、チョコレートにはテオブロミンという物質が含まれているためです。
テオブロミンは興奮剤として働き、犬の代謝過程を妨げます。
摂取した量によっては、犬に吐き気や心臓の問題、内出血を引き起こすことがあり、死亡に至るケースこともありますので、決して与えないよう気をつけてください。
◆6.油で揚げた高脂肪食品
揚げ物や高脂肪の食べ物が人間に悪い影響を及ぼす可能性があるように、犬にも悪い影響を与える可能性があります。
高脂肪食品は犬の胃のむかつきを引き起こす可能性があり、さらにこれらの種類の食品を定期的に摂取すると、肥満やそれに関連した健康上の問題につながる可能性があります。
◆7.ニンニクと玉ねぎ
普段から玉ねぎやニンニクを使って調理をすることが多いと思いますが、犬にとってはこれらの定番の素材が有毒です。
犬がこれらを食べると赤血球を損傷する可能性があり、その結果貧血を引き起こす恐れがあります。
◆8.ブドウとレーズン
これらの果物は人間にとっては非常に健康的ですが、犬にとっては有毒しかありません。
特にブドウは犬の健康に顕著な影響を及ぼし、急性および突然の腎不全につながる可能性があります。
◆9.ナッツ
一見健康的な食べ物のようですが、犬にはどんな種類のナッツも食べさせないようにしてください。
ナッツの大きさによって犬が窒息する危険があり、また、高脂肪であるため、犬のお腹の不調を引き起こす原因となる場合があります。
特に、マカダミア ナッツは犬にとって非常に有毒であることが分かっています。
死には至らないまでも発熱、歩行不能、嘔吐、嗜眠、震えが発症する恐れがありますので注意してください。
◆10.牛乳、クリーム、チーズ
犬は成長につれて、乳製品を消化する働きを持つ酵素が不足するため、乳製品を消化する機能が低下します。
これらを摂取した場合、嘔吐、下痢、お腹の不調などの症状が出る場合があります。
犬が食べるべきでない物を食べたかもしれないと思い当たる節がある場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談することが重要です。
また、これらの有毒な食べ物は犬の手の届かないところに置き、犬にとって最適なもの以外を犬が口にしないようにしてください。
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まとめ
今回は、犬が長生きするための秘訣について解説しました。
『長寿の秘訣』と言われる5つの対策というのは、犬に限らず人にも当てはまる部分があることが分かりますよね!
犬を金魚や鳥などのペットと同じように思わず、家族の一員として迎え入れることが長生きの秘訣でもあります。
今現在、世界で最も長生きした犬としてギネスに登録されているのは、オーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイというオーストラリア原産の牧牛犬になります。
この犬種の平均寿命が12~14歳と言われるなか、ブルーイは29歳5ヵ月まで生き続けています。
このように、飼い主さんの育て方次第で愛犬の寿命はいくらでも変えることができますので、この記録に追いつけ追い越せという気持ちで、愛犬に長生きしてもらいましょう!
今回は以上です。